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ふれあい音楽会 ロマンチックタイムトンネル
Romantic Time Tunnel

プログラム

組曲「ルパン三世」

男の世界※〜器楽原曲(TV版2作目主題歌)
炎の宝物(映画「カリオストロの城」主題歌)
Dexy Rock March
ルパン・ザ・サード※(TV版1作目主題歌)
愛の歌〜器楽原曲(TV版2作目第1クール終曲)
セクシー・アドベンチャー(TV版3作目主題歌)
トロピカル・ウェーブ変奏曲
Shuffle Rock - Lupin Walking
ラブ・スコール(TV版2作目第3クール終曲)
男の世界※〜歌唱版(TV版2作目主題歌)
回想のミステリアス・ジャーニー(映画「カリオストロの城」挿入歌)
俺はルパン三世※(TV版1作目終曲)〜Two Beat Rock
炎の宝物〜器楽版(映画「カリオストロの城」挿入歌)
フェアリーナイト(TV版3作目終曲)
Gallop Samba
愛の歌〜歌唱版(TV版2作目第2クール終曲)
Love is Everything(TV版2作目第4クール終曲)
Moopy Thema(TV版1作目終曲)
If the World Had a Song
神の御子は今宵しも
リベルテ
あの歌をあなたに
元気を出して
My Love My Life
Let It Be
※は簡便の為、私が勝手に命名致しました。
このプログラムは、主人の同窓の野原さんと言う方が、大学時代に主人にくれた自家製編集テープの内容です。少し長いのですが、このプログラムを紹介した経緯を申し上げます。
先日(平成16年1月)次男(小学3年生)が「男の世界」の鼻歌を歌っていたので、そんな古い曲をどこで聴いたのかと尋ねたところ、彼の友達経由で聞いたとの言でした。へえ、古いアニメが相変わらず見られ続けているのね、と関心しました。この曲は大野雄二さんの作曲で、私は彼の曲の雰囲気は好きです。子供はピアノでそれを弾こうと頑張っていましたが、分からなくなって私に聞いてきました。そこに主人が横から出てきて、こうだ!と弾き始めました。その下手な事!主人は作曲するのに演奏はあまり上手くないのです。遂に主人は弾いて解らせるのを諦めて、そのテープを物置の片隅から探して持ってきたのでした。大切にしまっていたのですね。
さて、主人に言わせると、ルパンの歌はもっと沢山あるが、野原さんはその中から良い曲を選別して組曲にした様です。ルパン三世はハードボイルドを面白おかしく大人の漫画にしたものが原作らしいのですが、TV漫画のルパン三世はもっと冒険ロマン的要素が強い子供も充分楽しめるものです。音楽では、「子供の冒険」的要素と「大人の恋愛」的要素の両方の側面を兼ね備えた、妙に男性の童心をくすぐる雰囲気を出している様です。
ルパン三世組曲に続く7曲も、奥深い曲ではないかと思います。一つずつ見ていきたいと思います。
「If the World Had a Song」は、基本はバッハの「主よ人の望みの喜びを」です。バッハの曲はポップスに編曲され易いですが、これは旋律が簡明である事と、内容が人間の本質を表しているからと思います。この歌詞も、曲に上手く乗っていると思います。
「神の御子は今宵しも」は、クラシックそのままです。前後の曲が比較的思想の重さがそのまま曲も重くしていますので、この曲の神聖さがホッとさせてくれる気がします。
「リベルテ」は、不思議な曲です。ポップスなのに、こんな歌詞で良いのかと思ってしまいます。何度も聞いていると、最初違和感があった旋律・編曲と歌詞とが合ってきてしまうのも不思議です。
「あの歌をあなたに」は、所謂普通のポップスですが、旋律が程良く甘く、適材適所だと思います。この辺りで、先のルパン三世の思いもダブります。
元気を出しては、いつぞやNHKの23:00短編ドラマの主題歌にもなっているので、良く知られているのではないでしょうか?私は、個人的には、昔の編曲の方が好きです。7曲中
最も軽快ですが、これが次の2曲への助走になってます。
「My Love My Life」は、風変わりな助走に始まり想像以上に広い世界へと誘う曲です。旋律が最後に到着するまでの紆余曲折はフーガやカノン的でもあり、含蓄深いものがあります。
「Let It Be」を知らない音楽ファンの方は、恐らくいらっしゃらないでしょう。ビートルズの中で最も意味深で、その歌詞は訳者泣かせです。この曲は広義には変奏曲で、どんどん盛り上がっていく形式です。後半のギターの音が、目立つ割には寂しげですね。
このプログラムは、結構いけているのではないかと思い、紹介しました。第一に、緩急をつけた曲の配列が良いと思います。特に、My Love My Lifeから最後のLet It Beへの連絡は、クラシックの楽章連結の様な一体感があります。第二に、全体として何か共通して人生を語っているものが感じられます。主人はこのテープを聴いて青春を思い出し、今の世知辛い現実的な大人の生活は嫌だと言い出しました。この辺りの難しい事は、Dr.ヒデ先生達にお願いしましょう。今の大人の世界が世知辛くて歪んでいるのだとすると、このプログラムは時間を越えて人間の本質に触れているのかも知れませんね。

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