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臨床への活用 癒しの音楽室
Healing Music Room

 この頁では、BGMが繰り返し流れます。この曲は、「癒しの音楽室」の扉頁等でも使用予定です。恐縮ながら音量調整は、お使い頂いているPCやスマートフォンでお願いします。また、別の頁に移動すると切れます。
BGM:作曲=Kanon、曲名=ピアノ小品集より「星のオルゴール」、演奏=菱田啓子。
 令和5年から、工学院大学人間工学研究室さんの音楽療法に関する研究成果を社会還元する為に、NPO「音楽で健康を考える会」さんが「癒しの音楽室」と言うサイトの作成を開始しました。このサイトの最終目的は、登録者さんのその時々の心身の状態に相応しい音楽を紹介(処方)する事です。現在までのサイト構築作業は、全てボランティア作業で進められています。また、現在は研究補佐的なツールであり、最終目的を達成する為のデータ集めをしているところだそうです。
 K子の音楽室は、作曲、編曲、演奏、楽曲解説等で協力させて頂いています。そこで、ちょっとこのサイトをご紹介したいと思います。聞けば、著作権の壁があり、クラシックやルネサンス音楽を中心に紹介せざるを得ないのだとか。音楽を集めるのも大変ですね!
内容(機能)
・癒しトレーニング:音を使った珍しい方法もあるそうです。
・心身状態の推定:色を用いた独自方法で簡明に測定するそうです。
・知識:音楽療法の原理や歴史に関する科学的解説との事です。
・音楽処方:このサイトの心臓部だそうです。
・関連物語:ガイドキャラクターに関する物語が読めるそうです。
 悪用や乱用を防止する為に登録制になる予定だそうです。当面登録や内容に一切課金はないとの事ですが、財源が枯渇するまでにファンドを得られなければ、登録の有料化か、あるいは運営中止になる様です。
 ストレスフルな現代社会において、さり気に有用なサイトだと思います。ファンドが得られると良いですね。
本サイト〜建築中
将来こちらが公開されます。
試作サイト〜建築中
関係者限りの非公開サイトです。
 現在、本サイトと試作サイトのいずれも、リンクを外しています。工学院大学と音楽で健康を考える会の承認が取れ次第、リンクを貼る予定です。但し、試作サイトへは格納されている音楽にアクセスできるので、会員様だけに限らせて頂きます。
ボランティア応募
問合先:音楽で健康を考える会
  grosshundi13@yahoo.co.jp
演奏提供:音楽の著作権が切れていても、演奏に著作権が発生します。そこで「癒しの音楽室」で使用させて頂ける演奏が必要です。(一定の演奏水準を満たして頂く必要があるとの事です。)
楽曲提供:「癒しの音楽室」で使用させて頂ける楽曲を集めています。(分析の後、使用用途が決まるとの事です。)
声の提供:ガイド役のキャラが10名ほどいる様で、その声や歌唱をお願いしたいとの事です。当初AI音声で、と言う話もありましたが、私としては是非生身の肉声を採用して頂きたいと思います。
 当面フリーサイトとなる予定で、協力も無償やむなしと言う訳です。ただ、将来有償サイトに格上げされた場合には、継続有償で協力をお願いするかもとの事でした。
ピアノと聞こえ
 ベートーヴェンは、若くから難聴が進行していきました。現代の医学では、病名を「若年発症型両側性感音性難聴」と診断しています。高周波領域が異常に聞こえなくなり、言語失調にも及ぶ難聴です。
 そんな中で、ベートーヴェンは交響曲を9曲、弦楽四重奏曲を16曲、ピアノ奏鳴曲を32曲、生涯を掛けて作り続けました。難聴が進むにつれ、弦楽四重奏曲では高音が使われなくなりましたが、ピアノではむしろより積極的に使われ続けました。倍音や表現が豊かな弦楽器の聞こえは悪化しても、より単純な打撃音であるピアノの聞こえは悪くならなかったのではないかと考えられます。
ピアノと癒し
 聞こえに悪影響がないピアノの音は、同様に聴覚上の負担が少なく(優しく)、癒し効果があると考えられます。実験から、ベートーヴェンピアノ奏鳴曲に癒し効果がある事が確認されました。
 「癒しの音楽室」では、K子はピアノ演奏を担当させて頂きました。ピアノ曲はピアニストを1名確保すれば録音できるのですが、それだけではなく、やはり処方する音楽としてピアノ曲は重宝しているのだとか。
音楽と癒し
 面白い事に、実験から、音楽が好きでない人には音楽療法効果は得られない可能性も指摘されました。そう言えば、音楽の癒し効果には大きな個人差があるので、かつて音楽療法研究が行き詰ったのでしたね。
 「癒しの音楽室」では、音楽の圧力の様なものを指標値として、その指標値に応じて処方するという方式を採るとの事です。そして個人差を最初に考慮すべく、10曲のサンプル音楽を聴いて貰いどう感じるかを確認し、同じ圧力で、その10曲と近い曲風の音楽を処方するのだそうです。因みに、この10曲を作ったのは、当音楽室のKanonです。全て2拍子系で、リズム、速度等を変えて個性を違える様指示されたとの事です。

ここは、「扉頁臨床への活用>癒しの音楽室」節です。

R6.8.25改訂