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ここは、「扉頁ご挨拶」章の「ピアニストのひみつ」節です。


ご挨拶 ピアニストのひみつ
Q & A about my pianist life

ピアニストに質問!


初めての楽譜を見ながら演奏できるの?
  完全には表情を付けられませんが、中難度の曲なら音はなぞれます。なぞるとはリズムと音程を合わせる事で、速かったり音符配置が複雑な場合はそれだけ不正確になります。
  初めての楽譜を見ながら音をなぞる事を、初見(しょけん)と言います。私は一応、初見は得意な方です。 ⇒ 演奏依頼時の注意事項
一日にどれぐらい練習するの?
  学生時代は10時間、結婚してから子供が出来るまでは8時間してました。今は家事育児の分だけ減ってますが、本番用の曲は本番前遅くとも3ヶ月前から最低4時間は練習したいと思っています。 ⇒ 演奏依頼時の注意事項
  当然ですが、音をなぞる程度ではプロの演奏とは言えませんので、いくらピアニストでも上手く演奏する為には練習が不可欠です。ピアニストが練習? と思われるかも知れませんが、例えばプロ野球選手が毎日トレーニングしているのと同じ事です。
一度弾いた曲って忘れないの?
  そんな上手い話があったら嬉しいのですが、あいにく弾かなかった日数に応じて忘れます。なので、本番予定がない曲も、たまに演奏して思い出してます。若い頃弾いていた曲程、覚えてるもんです。
楽譜が無くても弾けるの?
  実は、いきなり「〜の曲弾いて」とよく言われるのですが、これは困る事も多いのです。暗譜していれば問題ないのですが、知らなければ勿論弾けませんし、どこかで聞いた程度しか知らない曲も無理です。
  要は、覚えている度合いに応じて演奏できるのです。音が頭の中に、覚えた音を楽譜に再構築して、その楽譜を見て弾いているものとお考え下さい。頭の中の楽譜がどの程度明確にイメージされているか、が勝負ですね。楽譜さえ鮮明なら、少なくとも初見レベル以上は演奏できます。 ⇒ 演奏依頼時の注意事項
どのピアノでも弾けるの?
  実は、ピアノごとに鍵盤タッチが違うので、最前を尽くす為には本番用のピアノで一度は練習しておきたいのが実情です。拘るピアニストは、自分のピアノをわざわざ持ち運ぶ事もあります。いきなり違うピアノで弾いたら、素人さんに解るミスも起こり得ます。
  オルガンやキーボード等の他の楽器の場合は、鍵盤の感触や重さが全然違うので、ピアノの様に演奏すると指がぶっ飛んでしまいます。最前を尽くす為に、本番用の楽器をお借りする事もあります。 ⇒ 演奏依頼時の注意事項
合奏は得意なの?
  私は比較的合奏の機会が多い様に思っており、苦ではありません。プロ同士だと、曲の流れに乗ると合ってしまう事も多く、むしろ素人さんとの合奏の方が気を遣います。レコーディングでは、ヘッドフォンで他の音楽や指揮音(メトロノーム音で拍打ちしている音)を聞きながら演奏する事もありますが、これは人間的で無い分慣れる時間が必要です。 ⇒ 演奏仲間
1)ピアノはスポーツ芸術
  音楽は、演奏と言う運動を伴う以上、スポーツでもあります。その意味フィギュアスケート、シンクロナイズドスイミング等と音楽は同類です。
  そんな訳で、ピアニストは運動選手と似たトレーニングもやってます。
練習風景です。
2)ピアニストの手
  大きい方が良いと言われますが、それは俗な言い方で、正確には
   ・甲が厚く(つまり筋肉があってパワーがあり)
   ・指が太くて(つまりパワーを伝えられる耐久力があり)
   ・関節が柔軟な(つまり指が開く等と自由に動かせられる)
手が有利です。とは言いながら、不利な指でもトレーニングと努力で頑張っているピアニストは沢山います(私もその一人です)。
3)ピアニストの腕
  筋肉は縮んだ時に力を出しますので、鍵盤をたたく行為においては上腕(肩〜肘の部分)裏側の筋肉を主に使います。また、指の筋肉は実は前腕(肘〜手の部分)にありますので、その筋肉も使います。
  ピアニストの職業病の一つに、腱鞘炎があります。指の筋肉の疲労や、あるいは女性の場合には女性ホルモンの影響でなります。なってしまうと、普通の整形外科では治らない事もあります。
  余談ですが、腕に保険をかけたり、専用の腕トレーナーを抱えるプロピアニストは、結構いるんですよ。私? 保険は掛けてませんが、トレーナーもどきは主人と知り合いの医師にお願いしています。
4)ピアノの体格
  座ってペダルを踏み鍵盤を叩く作業を支えるのは、背筋力と腹筋力です。そんな訳で、運動選手と似たトレーニングが欠かせません。
  ピアノは、日本人には大き過ぎます。小さいピアニストだと、ピアノに振り回されてしまう事もあります。
本番風景です。<2005年12月知多市民病院クリスマスコンサート>
5)ピアニストのスタイル
  そんな訳で、ピアニストはスタイル美人が多いのではないかと思います。(武骨で屈強そう、とも言いますが‥‥)
6)ピアニストの性格
  飽くまで個人的な印象なのですが、フラフラしない側に思考がシフトしている様に思えます。
   良く言えば:真面目・一途・擦れていない
   悪く言えば:面白みがない・嗜好性が強い・世間知らず
と言った感じでしょうか。個人プレーが多いのと、比較的単純なピアノの音色が原因ではないかと思います。
  芸術家や芸人としての性格もプラスされるはずです。プライドが高い、感受性が高い、強烈な個性‥‥ロクな性格じゃないのかも(^o^):
7)資格
  音楽大学なら大抵、教職免許証を取得できるカリキュラムになっています。勿論教科は音楽です。また、教育大学出身のピアニストもあり得ます。この場合、他の科目も教えられる場合があります。
  どの楽器を教えても良い事になっています。当然ピアニストはピアノを教えますが、副科や活動実績に応じてソルフェージュ、歌、楽理等も教える事ができます。医者と同じですね。。
  余談ですが、ピアノは大方全員が習うはずですので、ピアノ出身でない音大卒業者もピアノを教えられるのです。
8)ピアノ以外の事
  これは人それぞれです。私の場合、例えば納税申告書は身内専門家もいますので作成して貰っている等、周囲の方のご協力無しでは到底今の私はあり得ません。(この場をお借りして、お礼申し上げます。)
  私生活については、少々常軌を逸する事があるかもしれませんが、それもまた個性と、多めに見て頂きたいと甘えております。

ここは、「扉頁ご挨拶」章の「ピアニストのひみつ」節です。