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ここは、「扉頁音楽に思う事」章の「独り言/心地良いギター音」節です。


音楽に思う事 心地良いギター音
Comfortable sound from the guitar

ギター曲を聞いて
  実は、ギター曲を沢山聴いたのは、その時が初めてでした。演奏者はイエペス(Narciso YEPES)、曲目はアランフェス協奏曲等の大曲から、禁じられた遊び等の小品までです。
  ギターの音色が心地良いと感じました。改めてこんな事を感じたのは初めてですが、何か心地良い‥‥折りしもホスピタルコンサートを企画し始めた頃でした。
似た楽器と奏法
  そういえば、ハープとギターは、共鳴板の造りを除いて、基本的に同じ楽器と言って言えない事もなさそうです。
  似た形の楽器にヴァィオリンがありますが、こちらは全然音色が違います‥‥いえいえ、ピッチカートがギターの音色と似ているかもしれません。現に、ピッチカートの音色は、所謂主張の激しい他の奏法で出る音色と比べ、やっぱり優しく主張が少ない‥‥心地良いと思います。
ピアノとギター
  弦を弾くのと叩くのでは、つまりギターやハープと、ピアノの音色の違いは、単に弦とそれと接触する物の素材の違いだけの様な気がします。つまり、弾いても叩いても、弦の振動現象自体はそれ程違いがないのではないか、と言う事です。柔らかいギターの弦を柔らかい指で弾くのと、硬いピアノ線を指よりは硬いフェルト製のハンマーで叩くのとでは、前者がより心地良さそうな気がします。ただ、ピアノの音色も心地良い事には変わりない‥‥いずれも単純な正弦波形に近い波形が単純に減衰すると言う、自然に良くある音だから、かも知れません。
  アストゥリアス:伝説(アルベニス作曲)は、元々ピアノ曲だった様で、聴いたギター曲はセゴビア編曲のものでした。再度ギター曲がピアノ曲に編曲されているとも聞いていますが、あいにくその楽譜は私の周りにはありません。
  スペイン舞曲も聴きましたが、これはピアノ曲にもありますが、原曲のギター曲の雰囲気の方が、むしろ良い‥‥ピアノ曲とギター曲で、かなり違った曲になっています。きっとアストゥリアスもピアノ譜とギター譜では違うものなのでしょう。ギターの譜を入手してピアノで弾いてみたのですが、ちょっとピアノでは奏法的にも無理ぎみですし、雰囲気もちょっと違う気がしました。
  しかし、こうしてギターとピアノの楽器の間を幾つかの曲が行き来していると言う事は、ギターとピアノには共通の音感性があるのかも知れません。

ここは、「扉頁音楽に思う事」章の「独り言/心地良いギター音」節です。