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演奏家vs作曲家 文芸復興期
Renaissance Period

音楽の革新の始まり

文芸復興により、音楽も革新されました。新しいリズムや旋法、あるいは多声的手法により音楽に変化が与えられ、表現の自由度が増しました。
音楽の革新は最初、土着の民謡に始まりました。それはイタリアのフィレンツェ、フランスのトルーヴェルとトルバドゥールでした。音楽の革新は徐々に広がり、教会音楽に至りました。

教会音楽の革新

教会旋法では、半音により主音に進む導音の設定により、現在の7音階の原型ができました。そして、長調と短調の旋法が確立されました。
平行5度と平行8度が禁止されました。この対位法規則は、ドビュッシーまで守られる事になりました。一方で、厳格な対位法が徐々に開放され、和声的な音楽が生まれました。 声部が拡大する上で必要と言う事で、小節の概念が確立しました。当時の合唱曲は3声〜5声でしたが、対位法的ではなく輪唱形式にむしろ近かった様です。マショー(仏/Guillaume de Machault:1300-1377)はそれを4声〜6声に拡大し、欧州中がそれに倣いました。
16世紀には、宗教音楽はミサ、モテット、通俗音楽等に形式が分化していきました。それぞれが新しい旋律や詩で創作されましたが、特に後者2種が顕著でした。パレストリ−ナ(伊/Pierluigi da Palestrina:1526-1594)は、時の宗教音楽で最も優れた作品を残しました。そろそろ和声が誕生してきました。
当時のドイツは、音楽文化に遅れていました。その中で、ルーテルは衆賛歌(コラール=大規模な賛美歌)を唱導しました。

器楽合奏の始まり

楽器が伴奏だけでなく独奏や合奏に用いられ始めたのも、16世紀でした。当時の楽器と言えばリュートオルガンでしたが、徐々に他の楽器も生まれてきました。
元々旅芸人の伴奏楽器だったヴィエルが基となり、16世紀中頃ヴァイオリンが作られました。但し、前者が上流階級用、後者が下層階級用だった様です。ガブリエリにより、当時独特の器楽合奏形態が確立されました。

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