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演奏会場に行くメリット |
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生演奏の醍醐味は他にもあります。これは、実は病院音楽会のメリットにも即つながる事でもあると思ってます。 |
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私はドイツ(東西両ドイツ)で1年間留学しておりましたが、ある物を見て歩くのが好きでした。 ドイツと言う国は、よほど小さい街でない限り、どの街にも必ず音楽会場(Musik Halle:ムジークハーレ)と中央教会(Dom:ドーム)を持ってます。その音楽会場の造り、設置されているグランドピアノ、あるいは教会の造りやその建造物の一部になっているパイプオルガンを見て回るのが好きでした。なぜならば、どれ一つとして同じものがなかったからです。それぞれに特徴‥‥音楽の味があるのです。 |
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生演奏に行く以上は、その演奏会場に入る事になります。そしてその間取りに触れ、椅子の座り心地を確認し、音響を感じます。 プログラムやチケット、あるいはちらしを楽しむ事もできます。受付の設置のしかた、演奏会運営の方法等を批評するのもまた一興です。 会場で、ばったり知人に会ったりすると、脳が瞬間的に活性化されます。会話もはずむでしょう。初めから知人同士で来場するのかもしれませんね。 何より、音のエネルギーがCDやTVとは比較になりません。空気の振動が直接体に響きます。演奏会場自体も、僅かながら振動しているんですよ。 |
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この臨場感、この雰囲気があるから、聴きに行くのは止められません。花火もそうですよね。混雑承知で、またしても江ノ島海岸の花火大会に行ってしまいました。生演奏には、CDとは違った触れ合いや衝撃があるのです。 |
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最近のCGと生撮影 |
同義の比較として、映像にも例が挙げられます。但し、継接ぎ撮影は当たり前なので、別の例‥‥CGについて考えます。
CG=Computer Graphicsは、電子計算機に基本となる物体のデータを入力しておいて、時間と共にとれらがどう移動、あるいは変形していくかを指示し、あとは電子計算機に画像を作らせて動画にしたものです。物体のデータは現物を三次元スキャニングすれば正確に出ますが、物体の動きは大抵の場合はプログラマーが空想して作ります。空想せずに物体を動かしてそれを追跡して動きを作り出す事もあるそうですが、そうできない場合にCGを使う事が多いので、大抵は人間の空想した動きになると言う事です。
さて、最近TVアニメでCGがよく登場します。見るとそれがCGかどうか、すぐ解ります。その訳は、CGがあまりに不自然な動きをするからです。例えば遠くから物が近づいてくる動きが、その典型的な例です。同じ割合で見かけの寸法が大きくなってくる様なCGが多いですが、実際には等速度で近づいてくる場合にはそうは見えません。
CGがあまりに不自然ですと、なんとなく気持ち悪くなってきます。変な加速度を与えられている錯覚をするのです。
一方で、そういう不自然なCGに慣れてしまうと、逆にそれを難とも思わなくなってしまいます。それはそれで危険ではないかと思います。最近野球で、ボールを捕るのが苦手な子供が増えたと聞きますが、これはTVやTVゲーム等でまやかしの動きばかり見ているから、視覚と体感がずれてしまっているのかもしれないと思っております。
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芸はやっぱり生でみたい |
手品。TVで見ても確かに不思議で楽しいですが、どうせなら生で見たいですね。まさかTVでごまかされたなんで事が無いでしょうが、映っている画面の中央にどうしても視線が行ってしまいます。視線を誘導されている様で、ちょっと嫌ですね。
野球観戦。TVが最近いろいろな画面を見せてくれて親切ですね。でも、打球を自分の目で追いかける楽しさはありません。断片が余りにズームされるので、大局が解り辛い様な気がします。
大局が一番解り辛く思えるのは、サッカーやラグビー等、グランド全体を狭しと駆け回るスポーツです。フィギュアスケートも、TVと生では、見え方が全く違ってきます。サーカス、水族館のショー、花火大会、曲芸飛行等もそうです。
忘れてならないのは、何と言っても臨場感です。観衆のざわめき、自分で選べる視線、そして何より音のエネルギー。花火大会や曲芸飛行等、音もイベントの重要な要素です。TVではやはり物足りません。
音楽会もそうです。ベートーヴェンの交響曲第9番を生で聴かれた事がある方は、CDとは全く比べ物にならない迫力を会場で感じられたと思います。私は、やっぱり生演奏をお勧めです。そしてその演奏が気に入ったら、あるいはその演奏者が気に入ったら、そのCDを記念に買って、たまに思い出した様に聞くのです。CDを聴くのではなくて、CDを通して自分で聴いた音楽会をもう一度記憶の底から救い出すの‥‥こんなやり方はいかがでしょうか? |
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